社長メッセージ

当社は1963年の創業以来、精密プレス加工技術を核にテレビやデジタルカメラなどの身近な電子機器、自動車の内装やカーナビ、ETCといった車載商品を支える部品を製造してきました。現在はハイブリッド車を筆頭とするEV車のモーターに関わる部品がメインの未来志向。金型の設計製作からメカユニットの組立まで一貫生産可能な体制を敷き、国内大手メーカーを含む「幅広いお客様」と直接のお取引があることが当社の強みです。

どんな学生に会いたいかと問われると、とにかく「好奇心と探究心が旺盛な方」という一点に尽きます。学歴や性別などは全く問いません。

なぜ好奇心と探究心が必要なのでしょうか。どんな仕事でも、乗り越えるべき問題や課題で溢れていて必ず壁にぶつかります。だからこそ、日々の仕事をこなしながらさらに勉強する姿勢を保つことが欠かせません。問題を解決し、お客様のご要望に応えるために仮説を立て、一つひとつ試してようやく結論に至る――。こうしたトライ＆エラーを根気よく繰り返してハードルをクリアする粘り強さが必要で、実際にこのような姿勢を持つ社員がどのくらいいるかで会社の強さが決まると思います。

ただでさえ、人間は時間とともに衰えていく生き物。ただ同じことをやり続けるのではなく、日々意欲を持って努力できる人、生涯勉強する姿勢のある人と一緒に仕事をしたいと思っています。「育てる」という言葉はおこがましいのであえて使いません。好奇心と探究心に溢れた人材は自ずと「育つ」もので、当社は育つための環境を整えています。

最近、「日本のものづくり」という言葉が盛んに取り上げられていますね。その強みは「品質のよさ」とも言われていますが、私は「同じものを、同じように作り続ける力」こそ真の強みだと考えています。同じものを寸分違わず作ることは至難の業。細やかなこだわりがすべてに施されていることが、日本のものづくりを輝かせています。

私たちが手掛ける金型は各商品の原点であり、商品の精度、生産性、品質は金型によって決まります。ミクロ単位の違いが、完成したときに大きな違いにつながってしまいます。お客様の信頼にお応えし、どんなご要望にも対応できる懐の深さを持ち続けるために、精度の追求に終わりはありません。

当社はEVの時代が到来するのを見据え、それに必要な各種部品の設計から製造までを一貫して請け負うことができる体制をいち早く整えてきました。少なくとも遠い未来に自動車が空を飛ぶまでは、モーターが主流になっていくでしょう。そうした時、当社がEVの社会に対して果たす役割は決して小さくありません。

未来をともに牽引する――という気概を持ち、好奇心に溢れた皆さんを待っています。日本のものづくりを、ともに支えていきましょう。